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カウンセラーの佐織(Saori)です。
\私の提供するカウンセリングについて/
私のカウンセリングは、医療従事者としての立場のみに留まらず、当事者としての立場からご相談内容を把握し、問題解決に導いだり少しでも楽になる方法を提案しております。
また、対人援助職以外にもベンチャー企業やフリーランスでの知見も兼ね備えているため、どのようなジャンルのお悩みでも対応できることを私自身の強みとしています。
世の中でまだサービス化されていない需要に対しても、私が必要性さえ感じれば、率先して現状打開のためのサポートに応じます。これまでの事例としては、警察署での支援措置や区役所での自立支援制度、障害年金申請、引きこもりの訪問カウンセリング等を実施してきました。
そのなかの一事例となる支援措置とは、虐待やそれに準ずる行為の被害者を保護するため、両親や配偶者等の加害者が被害者の住所を探索することを目的として住民票や戸籍を取得することを制限する制度のことです。
支援措置の実際として、ご本人にとって心理的虐待を受けたり、近年普及した毒親と定義されるような行為を受けてきたにも関わらず、警察署によっては流血等の身体的虐待が確認できなければ、支援措置を行なってもらえないケースが多いです。
トラウマや愛着障害、両親との軋轢を乗り越えていくためには、原因となる対象と物理的にも心理的にも距離を置き、自分自身が生活する社会ネットワークから変えていくことが何よりも大切です。その第一歩は何よりも大切なので、担当カウンセラーが同席して、支援措置申請のコツはもちろんのこと、専門職者としてその必要性を主張することは、十二分に必要なサポートだと考えています。
他には、ベンチャー企業の人材戦略事業部での経験を還元するべく、転職コーチング、サポートも行なっています。職場の人間関係はもちろんのこと、パワハラを受けていたりブラック企業に勤めている方で、抑うつ状態であったり、適応障害を発症している方からのカウンセリング依頼はとても多いです。その場合はいち早く病識(治療が必要な状態であることを自覚すること)をもっていただき、迅速に回復に繋がる取り組みを生活に組み込んでいく必要があります。正攻法としては、お住まいの近くですぐに受診できる精神科や心療内科を探し、診断書をもらって休職することが挙げられます。しかしながら、精神科の受診に抵抗があったり、お薬は飲みたくないという方がとても多いことも尊重すべき世の中の実際であると考えています。なので、ご本人の価値観や意思選択を尊重した上での、根本的な解決策のロードマップを確立することが、精神界隈の実際のニーズであるようにも考えています。精神科への通院や薬物治療に抵抗がある方には、認知行動療法的アプローチや対人関係、社会リズム療法を提供したり、転職コーチングを提案するようにしています。抑うつ状態では、働きながら転職活動を行う元気すらないため、職務経歴書やヒアリングシート、各種面談など行う気力もないことでしょう。そのため職務経歴書の肉付けや添削、面接対策などをこちらが主導しますよ、という転職コーチングプログラムを設けていたりします。状態次第で作業量はとても多口なるので時間や料金は見積もりが生じますが、受けていただいた方々が志望先の選考過程を通過されているという結果を鑑みると、投資し甲斐があると個人的に考えています。もちろん、抑うつ状態の最中は症状として貧困妄想などありますので、不安はつきものだと思いますが、後からあのとき転職のサポートに投資して本当に良かった!と心から思っていただけるのかもしれません。また、症状の寛解という観点においても、転職周りのサポートを受けていただくことによって、この地獄から解放される、前に進んでいる、という感覚を持っていただけるので、プログラムを通じて徐々に元気になっていかれる方が多いです。仕事に関わるうつにおいては、環境を変えることが何より一番の解決策でもあるので、精神薬や休職よりもよっぽど本質的な回復に繋がるかなと思っています。ネガティブな事情、経歴があっても、採用人事から魅力的に感じられるような書き方、アピールの仕方がたくさんございますので、各種カウンセリング形式でご相談いただければと思います。
医学的に必要性があることはもちろんですが、それ以上に当事者の立場から考えて必要性が十分にあると考えています。傲慢に聴こえてしまうかもしれませんが現在の精神界隈では、当事者の辿ってきた人生を通した苦悩や、防衛反応として自然ともいえる認知が歪んでいく過程を、十分に把握できる専門職者はほとんどいないのではと考えています。彼らの能力値的な限界があるというよりは、精神科・心療内科の再診では5分以内でないと採算がとれないなど、制度的な問題が先でもあると考えています。能力値的な限界については、精神科医や心理職者の人生経験の振れ幅、深度が影響せざる負えないと考えます。幼少期から虐待を受けてきた、貧困で衣食住に困っていた、そのほか社会的支援が得られてこなかったといった境遇の方々のほとんどが、診断基準〜ガイドライン、精神医学の教科書にはないような環境、出来事の連続です。”現実は小説より奇なり”、それが実際です。私が考えている本当に必要な能力とは、当事者であればその苦痛がどんなものか体感的に分かっている、といったような認識力の”質”と、どれだけ多くの方の人生背景、ヒストリーを聴いてきたかという”数”に由来するものかなと考えます。なので、よく耳にする、占い師さんがその人の苦悩を言い当てる現象や、少し話しただけでどのような人生を辿ってきたか、どのような人となりなのかが分かるという現象も、根拠があると私は考えています。一流の心理職者、精神職者というのは、限られた時間のなかで、本人が辿ってきた人生背景、防衛的に認知が歪んでいった経過をどれだけ解像度高く把握できるか、その能力に行き着くのではないかと考えています。
最初はひとり個人のニーズだったとしても、他にも多くの方が同じような事情を抱えていたということが後々にわかるケースがほとんどです。大切なのは、まずは勇気を出して困っていると伝えてみることに限るとつくづく思います。なので、ダメ元で全然構わないので、匿名でも気軽に対応可否のお問い合わせをいただければと思います。私は後にも先にも、相談者様から打ち明けていただいた内容に難色を示したり、嫌な顔をしたりということは一度もありませんので。
自分が苦悩したこと、死ぬほど苦しんだことをカウンセラーに手を差し伸べてもらい、解決に導いていった後、自分と同じような苦しみをもった人が救われていくといったプロセスを想い浮かべてみてください。精神的後遺症を残すほどの苦悩を抱えてよかったことなどひとつも存在しません。私自身もひとりの当事者として、強く思います。「なりたくてなったわけじゃない」「こんな経験したくてしたわけじゃない」「こんな境遇に生まれたくて生まれたわけじゃない」、、、何度そう思い、絶望し、涙を流したことでしょう、、、。きっとそのような境遇をうけて良かった、なんて思える日は来ないのだと思います。しかしその境遇によって導き出された何かを、同じような境遇を持つ誰かのために捧げる体験をする日は迎えることができます。自分が勇気を出して声をあげたSOSが、ニーズが、同じような苦境にいる他の誰かの生きる希望になるという現象について、初めて自分自身の境遇に、意義や意味を見出すことができると思うので、ひとりでも多くの方と一緒に乗り越え続けていきたいと考えています。

何事も遅過ぎるということはありません。
気付いたときから一つずつ確実に問題を解決していけば、3年後、5年後の自分が後悔しないような生き方を実現していくことができます。
自分のコンプレックスの根源はどこにあるのか、そのルーツを一緒にたどり、生き方を大きく変えていくという一連のプロセスを一緒に経験していければと思っています。
\救急外来で診断的アプローチの臨床経験を志望した理由/
新卒で救急外来に配属していただける病院は、日本で3病院ほどしかありません。なぜ私が大学病院の精神科ではなく、市中病院の救急外来を志望したのかをお話しします。
というのも抑うつ症状がみられる人でも、発症要因は様々で、ストレスや精神疾患の既往が原因ではない外因性(身体的な疾患など)の原因が潜んでいる可能性があります。うつ症状を伴う疾患は下の表のように分類されています。
大分類 | うつ症状の分類 | 発症因 | 治療法 | ||
1次性 …急に発症 |
内因性 | 内因性うつ病 | 双極性うつ病 →双極性障害 |
脳内物質の変化 遺伝要因 |
気分安定薬 + 対人関係・社会リズム療法 |
単極性うつ病 →うつ病 |
抗うつ薬+ 食事・睡眠・運動の改善 |
||||
2次性 …発症要因あり |
心因性 | 反応性うつ病 | 適応障害→うつ病 | 過度なストレス | ストレス因と物理的に距離を置く(+ 抗うつ薬) |
神経症性うつ病 | 不安症、パニック症など | 性格、気質、遺伝要因 | 論理的思考、問題解決能力を身に付ける | ||
外因性 器質因性 |
身体因性うつ病 | 脳の血行障害や甲状腺機能障害など | 脳の器質的変化 | 受診、検査で原因を特定して迅速に治療開始 |
何らかの疾患が原因だった場合、そのことにいち早く気付き、適切な治療を開始することで、早期に苦痛から解放することが大切だと考えています。脳や甲状腺などに異常がある場合は、迅速に治療を開始することが何より重要です。対人援助職者として研鑽をする前に、1人の医療専門職者として、その可能性のスクリーニング力は必須であると考えています。
またそれとは別に、統合失調症という病気では、本人にとっては現実として起きている幻聴、すなわち他人の悪口が鮮明に聞こえてくるなどの症状を経験します。近年では、このような症状や疾患は、薬による治療と適切なリハビリテーションを行うことで日常生活に支障が出ないレベルまで維持できるようになってきました。

そのことをふまえた上で、次のようなことを考えています。
私が対話やカウンセリングで重要視している部分は、薬でも病院での治療でも治らない、解決しないような問題、生きづらさについて、協働しながら解決に導いていくことです。
また性格やバックグラウンドにハンディキャップがあり、上手く生きていくために工夫が必要な方には、自分自身の弱みやハンディキャップとの向き合い方、付き合い方を一緒に考え、乗り越えていくことを大切にしています。その一環として、親もしくは学校では教えてもらえなかった、”世渡り”とは何かについて、一緒に検討していくことが可能です。世渡り力や対人距離のとり方などは、なかなか教えてもらえる機会がないと思いますので、お悩みの方はぜひご相談くださいね。